セサミンとセサミノール
サプリメントも多く発売され、健康に役立つ成分のひとつとして知られているセサミン。それでは、セサミノールという成分はご存知でしょうか?セサミノールについてご紹介します。
セサミノールとは
セサミノールは、「セサミ」とついているようにゴマから摂れる成分で、セサミンと同じくゴマリグナンの一種です。セサミノールはゴマリグナン類の中でも強い抗酸化作用があるということが近年の研究で明らかとなっています。
ゴマ油の高い抗酸化性
ゴマ油はナタネやコーンなどの他のサラダ油に比べて酸化的劣化が起きにくく、開封後も貯蔵・安定性に優れています。焙煎ゴマ油の抗酸化性は黄色い色の素であるメラノイジンと、ゴマリグナンの一種であるセサモールによるものであることは以前から知られていましたが、ゴマサラダ油の抗酸化性はどの成分の作用によるものなのか長い間不明であったといいます。
ゴマサラダ油に多く含まれるセサミノール
抗酸化作用のある一般的な成分としてトコフェロール(ビタミンE)がありますが、ゴマサラダ油には他のサラダ油と同程度しか含まれていません。ゴマサラダの抗酸化性はどこから来るのか。研究の結果、ゴマをゴマサラダ油へ精製する過程、脱色・脱臭の過程でセサミノールが二次的に生成され、そのセサミノールがゴマサラダ油の抗酸化性に重要な役割を果たしているという結論に至りました。
セサミノールの機能性
強い抗酸化性を持つことがわかっているセサミノールですが、研究が進むにつれ他の機能も持ち合わせていることが明らかとなってきています。一部の研究では、高脂血症の治療薬として市販されているプロブコールやα-トコフェロールよりも、セサミノールの示すLDL脂質酸化反応の抑制効果ははるかに高いものであり、動脈硬化の予防薬となりえる可能性が示されています。
セサミンと摂取することで効果アップ
一足早く研究が進んでいるセサミンには、代表的な作用として肝機能増強、アルコール分解促進がありますが、LDLコレステロール低下作用もあることが知られています。LDLコレステロールは悪玉コレステロールとも呼ばれ、肝機能が弱っていると血中に増えてしまうもので、血管の内側にこびりつき動脈硬化の原因となります。高コレステロール食を摂取しても、セサミンとビタミンEを同時に摂取すればLDLコレステロールの上昇が大幅に抑制されたという研究結果が発表されています。高脂血症や動脈硬化が心配な方は、セサミンやセサミノールだけを摂取するよりも同時摂取するとより効果が期待できるでしょう。
セサミノール、セサミン両方ともさらなる研究が進むことで新たな機能の発見が期待されています。日常にゴマ製品を取り入れることを意識的にされることをおすすめします。
[出典]
セサミンの吸収率を上げ抗酸化作用を引き出す摂取のしかた3選
http://yadogoole.tank.jp/A101/
セサミンと栄養成分
http://www.teamupfornonprofits.org/eiyouseibunn.html
ゴマに含まれる大切な栄養素
https://www.round-house.org/nutrients.html
セサミン以外のゴマリグナン(セサミノール)
http://www.kstask.org/sesaminol.html