セサミンとゴマリグナン
ゴマから採れる健康成分として有名なセサミンは、サプリメントなどが多く発売されていますので耳にしたことがある方も多いかと思います。それと一緒に、ゴマリグナンという成分についても聞き覚えがある方もいらっしゃると思います。「ゴマ」とついているからにはゴマから採れる成分だろうと推測できますが、どのような成分なのかを詳しく知っている方はそう多くないでしょう。セサミンとゴマリグナンについてご紹介します。
ゴマリグナンとは
ゴマリグナンは、その名の通りゴマに含まれているリグナンのことです。リグナンとは植物に含まれている化合物群の一種を指し、生薬や漢方薬に含まれているリグナン類には抗菌・抗カビ作用、植物ホルモン効果など様々な作用が確認されています。ゴマリグナンは、そういった多種多様な作用をもつリグナン類の一種で、その抗酸化作用についての研究が多くなされています。
ゴマリグナンの種類
セサミンにも抗酸化作用があることが知られていますが、実はセサミンはゴマリグナンの一種なのです。ゴマリグナンにはセサミンのほかに、セサミノールやセサモリン、セサモールなどがあります。どの成分にも抗酸化作用がありますが、ゴマ種子中の主要なゴマリグナンはセサミンとセサモリンで、どちらもゴマ種子中に0.3~0.5%含まれており、これはリグナン類としては高い含有率です。
最初は注目されなかったセサミン
ゴマ種子中に多く含まれるゴマリグナンであるセサミンですが、ゴマ油の抗酸化成分ではないために当初注目を浴びることが少なかったといいます。ゴマ油は他のサラダ油に比べて酸化的劣化が少なく、その要因について古くから研究がされてきました。現在では、ゴマ油の抗酸化成分はセサミノールが主体であるとされています。
抗酸化以外の作用で注目を浴びるように
ゴマ種子中に多く含まれているものの、抗酸化作用においては他のゴマリグナンに一歩引くことから研究があまりなされていなかったセサミンですが、国内の大学の研究をきっかけとして、肝機能の増強作用、アルコールの分解促進効果が発見されると一躍注目を浴びるようになりました。
さらなる期待も
肝機能へのサポート作用が発見されて以降、セサミンを含むサプリメントが多く発売されるようになりましたが、それ以降も研究は進み、コレステロール低下作用、乳がん細胞の増殖抑制効果や免疫機能の改善など様々な作用があることが発表されています。これらの健康増進に役立つ性質から、ゴマにはがん予防や老化制御など多くの期待が寄せられています。
ゴマリグナンの一種であるセサミンは植物からの贈り物といえるでしょう。ますますの研究にも期待が持てるところです。ぜひ、上手に摂取して健康に役立ててください。
[出典]
セサミンと成分
http://www.robertson-media.jp/seibunn.html
ゴマリグナンとセサミン
http://www.projectmind.org/exoteric/kabbalah.html
セサミンに含まれている成分
https://www.g-fi.com/fuk.html