セサミンのチカラ

実は、ゴマの状態ではセサミンは吸収されにくい

セサミンを摂取しようとするときにまず思いつく方法のひとつがゴマを食べて摂取する方法ではないでしょうか。日本人にとって昔からなじみのあるゴマはいつでも手に入る食材のひとつですので、ゴマの風味が好きな方であれば毎日のご飯にふりかけて摂取するのは何の苦もないことかと思われます。しかし、実はゴマの状態ではセサミンは吸収されにくいのです。その理由と、対策についてご紹介します。

硬い種皮に覆われたゴマ

「ゴマ粒のように小さい」と、非常に小さいもののたとえとして名前の挙がるゴマですが、その小さな種子にはたくさんの栄養が詰まっています。全体の50%を占めているリノール酸やオレイン酸等の植物性油脂をはじめ、セサミンに代表されるゴマリグナン類、種皮にはカルシウムも多く含まれています。このように栄養豊富なゴマは硬く頑丈な種皮に覆われているため、まるごとの状態を噛んで食べてもその中身は非常に吸収されづらいのです。

ゴマを食べるときにはよくすりつぶす

セサミンを摂取したいのであれば、ゴマはよくすりつぶしてから食べるようにしましょう。そうすることで、種皮に含まれている栄養も吸収しやすい状態になります。特に黒ゴマの種皮にはカルシウムだけではなく、アントシアニンというポリフェノールの一種や、不溶性食物繊維の一種であるリグニンも含まれていますので、すりつぶすことでセサミン以外の栄養素の吸収もしやすくなります。

加工品を上手に使う

すりつぶした方が吸収しやすいとわかっていてもゴマは味と栄養のためだけでなく、見た目の色どりを加えるために使われていることも多いですね。そのようなときには、加工品を上手に使ってみましょう。例えば、皮むきタイプの炒りゴマがあります。薬品を使わずに皮をむいてあり、中身を消化吸収しやすくなっています。欧米ではハンバーガーのバンズの上にまぶすなど一般的に使われているようです。

サプリメントで補う

ゴマに含まれるセサミンを効率的に摂れるよう工夫をしても、問題となるのがゴマに含まれているセサミンの量です。セサミンはゴマ種子中に0.3~0.5%程度しか含まれていないため、効果を期待するならある程度の量を継続して摂取するのが理想です。ですので、ゴマを毎日のメニューに積極的に取り入れつつ、サプリメントでしっかり摂取する方法がおすすめです。セサミンのサプリメントにはソフトカプセル状のもの以外にも粉末タイプがありますので、お好みに合わせて選んでみてください。

せっかくゴマを食べるのならば、含まれている栄養もしっかり摂取しておきたいと思われるのではないでしょうか。そのままの状態では吸収されないことを考慮に入れて、加工品やサプリメントなどからも上手にセサミンを摂取してください。

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