セサミンでアルコール代謝を促進
ゴマに含まれるセサミンには健康をサポートする様々な作用があることから、近年注目が集まっている成分です。セサミンの嬉しい効果のひとつに、アルコール代謝を促進することがあります。
ゴマリグナンの一種、セサミン
昔から健康に良いとされ、世界各国で食されてきたゴマ。ゴマ種子、およびゴマから圧搾して得られたゴマ油とも酸化に対する安定性が非常に高いことが知られていましたが、その要因は何なのか長い間不明であったといいます。現在ではゴマに含まれる植物性化合物であるゴマリグナン類の抗酸化作用によるところが大きいことがわかっています。セサミンは、ゴマリグナン類の一種なのです。
抗酸化作用だけではないセサミンの効果
ゴマリグナンにはセサミンのほかセサモール、セサミノール、セサモリンなどがあります。ゴマリグナン類は総じて抗酸化作用を有していますが、セサミンはほかのゴマリグナン類に比べて抗酸化作用が低く、研究の対象となることが少なかったようです。しかし、肝機能増強の作用があることがわかると一転、多くの研究がなされ、今では肝機能増強のほかアルコール代謝促進、悪玉コレステロール増加の抑制、乳がん細胞増加の抑制、免疫機能の改善などの作用が報告されています。
セサミンのアルコール代謝促進効果
セサミンの様々な健康に役立つ作用の中でも、お酒を飲む方にとって特に気になるのはアルコールの代謝促進効果なのではないでしょうか。体内に入ったアルコールの90%以上は肝臓で分解されます。セサミンは肝臓に直接届きアルコールの代謝を促す作用があります。
アルコール分解酵素にも働きかけるセサミン
血液中に入ったアルコールは酵素の働きでアセトアルデヒドに変化し、その後無害な酢酸に代謝されます。アセトアルデヒドは頭痛や吐き気の原因となる物質で、体内に残ると二日酔いを引き起こします。セサミンはこのアセトアルデヒドの分解酵素にも働きかけることから、悪酔いと二日酔いを防ぐ効果が期待できるのです。
セサミンはお酒を飲む前の摂取がおすすめ
研究によりますと、セサミンを一日あたり100mg、七日間摂取すると、摂取しない時に比べて動悸、顔面紅潮、嘔吐といった症状があらわれてからの低下速度が有意に早いことが確認されています。また、尿中のアルコール及びアセトアルデヒド濃度も速やかに低下させることがあきらかになっています。そのため、お酒を飲んだ翌日、二日酔いの症状を感じてから摂取するのではなく、お酒を飲む前にセサミンを摂取することで飲んでいる最中の悪酔いと二日酔いを防止することができるでしょう。
お酒好きの方の強い味方となりそうなセサミン。コンビニでセサミンのサプリメントなど発売されていますので、上手に取り入れることでお酒がより楽しいものになることと思います。
[出典]
セサミンでアルコール代謝を促進
http://www.takara-ar.jp/12.html
二日酔いにもセサミン
https://www.srmhc.org/32h.html
肝臓への効果
http://www.meaningtool.com/kanzouheno.html
セサミンとお酒
http://www.hastanedergisi.com/05.html