セサミンのチカラ

ゴマに含まれる油はどんな成分?

ゴマは健康によい食品として昔から知られ、様々な料理に使われています。大きく分けてゴマ種子そのままの形で用いる場合と、ゴマから精製されたゴマ油の形で用いる形がありますが、ゴマに含まれる油はどのような成分なのでしょうか。

ゴマに含まれる油

一粒一粒は非常に小さいゴマですが、その実には多くの栄養が含まれており、植物性食品の中ではトップクラスです。ゴマの約半分、50%は油分で、その他は20%がたんぱく質、30%がビタミン・ミネラル類、食物繊維であるといいます。圧搾して精製されるゴマの油は独特の香りがあり、焙煎して風味を強めた焙煎ゴマ油と、脱色・脱臭して製造されるゴマサラダ油の二種類があります。

ゴマ油にセサミンは含まれているか

ゴマというとセサミンが健康に役立つ成分として有名です。セサミンはゴマリグナンという植物性化合物の一種で油に含まれているのですが、その含有量はゴマ油の1%程度とごく少ないものなのです。

ゴマ油の主成分

それではゴマの成分はどのようなものなのかというと、主なものは他のサラダ油にも多く含まれているリノール酸とオレイン酸です。リノール酸はゴマ油の約44%、オレイン酸は39%と、この二種類がゴマ油のほとんどを占めています。

リノール酸

リノール酸は人間の体内で合成できないため食物から摂取しなければならない必須脂肪酸のひとつです。グレープシードオイル、コーン油や綿実油に多く含まれています。身体の組織が正常に機能する上で欠かせない油分で、血中コレステロールを下げる働きもあるとされています。

オレイン酸

オレイン酸は植物油に多く含まれる脂肪酸のひとつです。べにばな油、オリーブオイル、なたね油がオレイン酸を多く含んでいる油の代表的なものです。オレイン酸には悪玉コレステロールを低下させ動脈硬化のリスクを減らす効果が期待できます。

酸化しにくいゴマ油

主成分だけをみていると他の植物油とあまり変わりばえがしないように見えるゴマ油ですが、一点群を抜いているポイントがあります。それは、抗酸化性です。一般的に油は酸化しやすいため、開封後は早めに使い切ることが推奨されています。しかし、ゴマ油は焙煎ゴマ油、ゴマサラダ油両方とも酸化しにくく安定性が非常に高いのです。焙煎ゴマ油とゴマサラダ油では、酸化を防ぐ成分が異なっているのですが、どちらも体内での抗酸化作用が期待できますので、料理に積極的に使いたい植物油といえるでしょう。

ゴマ油全体からすればわずかな量となりますが、セサミン、セサモール、セサミノールなどゴマリグナン類はゴマの油に含まれています。ゴマ油は独特の香りがあり価格も高いですので他の植物油と同じ使い方はできませんが、上手に取り入れることで健康に役立てることができるでしょう。

[出典]
ごま油で摂るセサミン
http://www.throwdownyourheart.com/gomaabura.html

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