セサミンのチカラ

セサミンとEPA

食生活の乱れがちな現代生活を送っている方にとって、健康維持は課題のひとつですね。健康に役立つ成分をできるだけ多く摂取したいと思う方も多いのではないでしょうか。有効な成分の中には、一緒に摂取することで効果が大きくなるものもあります。その組み合わせのひとつである、セサミンとEPAについてご紹介します。

ゴマから摂れるセサミン

昔からゴマは健康に役立つ食品として、日本だけでなく世界各国で消費されてきました。過酷な状況で保存されたゴマ種子の高い発芽率、ゴマ油の高い抗酸化性など古くから知られているもののどの成分の作用によるものなのか長い間明らかでなかったといいます。近年の研究でゴマには抗酸化に優れ、また他にも有効な働きをする成分が種々含まれていることがわかっています。そのひとつがセサミンです。

セサミンの様々な効果

セサミンはゴマに含まれるゴマリグナン類の一種ですが、ゴマ油の抗酸化性の主要因ではないことから注目を浴びることがありませんでした。しかし、肝機能の増強効果があることがわかると研究が進み、アルコール分解促進、コレステロール低下作用など次々と新しい作用が見つかっています。

魚油に含まれるEPA

私たち日本人には魚は食材としてなじみのあるものですが、欧米では食卓にあがる機会がほとんどない地域もあるようです。魚を多く食べている日本人は、脳卒中と心臓病で亡くなるケースが少ないことが調査で分かっています。その効果に大きな役割を果たしていると考えられているのが、EPA(エイコサペンタエン酸)です。

血管と血液の健康に役立つEPA

EPAは不飽和脂肪酸の一種で青魚に多く含まれている成分です。中性脂肪値を下げる、血液をサラサラにする、血管年齢を若く保つ、動脈硬化を予防する、脳卒中・心臓病のリスクを下げるなどの効果が期待できます。

セサミンとEPAの相乗効果

それぞれ単体で健康への効果が期待できるセサミンとEPAですが、研究により、一緒に摂取することでよりよく働く、相乗効果があることがわかっています。セサミンとEPAにはともに肝臓での代謝促進効果がありますが、特にEPAでは効果を発揮するのに相当の量が必要とされています。しかしセサミンとEPAを一緒に摂取すると、わずかな量でも最大限の効果が発揮されることがわかったのです。さらに、セサミンとEPAの同時摂取は血清脂質の濃度低下にも効果的であると判明しています。研究ではEPAにはセサミンの効果を増強させる作用があると結論付けています。

セサミンの効果を増強するためのEPAの量は、EPAが単独では明確な効果を発揮できない程度であっても十分であるということです。日本人の平均的な魚油の摂取量に相当するということですので、普段から魚料理の摂取をしている方はセサミンの効果が大きく期待できますね。魚料理を口にすることが少ない方はサプリメントなどで追加摂取されるとよいでしょう。

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